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<ニュース>かくれ貧血 貯蔵鉄不足から不眠や鬱も

興味深いニュースです。記事内容も奥深いです。

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https://www.sankei.com/life/news/171101/lif1711010012-n1.html

一般的な血液検査では見逃されがちな「かくれ貧血(潜在性鉄欠乏症)」。肝臓や骨髄などに蓄えられている「貯蔵鉄」が不足し、頭痛、肩こり、不眠、慢性疲労などの身体症状だけでなく、鬱病など精神疾患の原因にもなるという。月経のある女性は全員注意が必要とも。かくれ貧血を発見、予防するにはどうすればいいのか。(原田純一)

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 本当に「正常」?

 大阪市北区の「あまねクリニック」の桐村里紗医師(37)は今年3月、かくれ貧血の治療を始めた。受診者は100人を超え、遠方からも患者が訪れる。「ほとんどが女性で、いろいろな医療機関を受診した後に私の所にたどり着き、ようやく原因が分かったと喜ぶ人もいます」

 桐村さんによると、一般的な血液検査で貧血を疑う場合に調べるのは、赤血球やヘモグロビン(赤血球内にあって酸素を運ぶタンパク質)。鉄を貯蔵するタンパク質であるフェリチンは検査の対象にならず、ヘモグロビンが基準値内であれば、「正常」と診断されるケースが多いという。

同クリニックでは血液中のフェリチン値を調べ、かくれ貧血を診断している。

 貯蔵鉄の不足が、さまざまな症状の原因となるのはなぜか。

 桐村さんの説明では、鉄は体中の細胞に酸素を運ぶ重要な役割を果たしているが、ほかにも神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンを作る手助けをしたり、肝臓の解毒酵素や抗酸化酵素を活性化したりする役割も担っている。「ヘモグロビン作りが優先されるため、鉄分が不足すると他の役割が果たせなくなり、不具合が出てくるのです」

 ドーパミンが不足すれば幸福感の減少に、セロトニンの不足は抑鬱状態に、メラトニンの不足は不眠につながる。桐村さんは「かくれ貧血でこうした症状が出ている人を鬱病や不安神経症、不眠症などと診断し、精神安定剤を処方しても根本的な解決にはなりません」と指摘する。

 かくれ貧血になるリスクが高いのはまず、月経のある女性だ。好き嫌いの多い人やダイエットなどでカロリー制限している人も鉄分不足になりがち。鉄は汗で排出されるため、ホットヨガや激しい運動、サウナなどの後には、鉄分を十分に取る必要がある。男性でも胃潰瘍などで出血のある人、ピロリ菌に感染して萎縮性胃炎がある人などはかくれ貧血に注意が必要だ。

 かくれ貧血と診断された人には鉄剤が処方され、食事から効率的に鉄を摂取してもらうための栄養指導も行われる。

 「鉄は残念ながら吸収が悪いので、効率的に摂取するには鉄の種類や摂取方法を知ることが必要です」と桐村さん。鉄には、肉や魚に含まれ比較的吸収されやすい「ヘム鉄」と、野菜や海草に含まれ吸収されにくい「非ヘム鉄」の2種類がある。ヒジキやホウレンソウに含まれるのは非ヘム鉄のため、吸収されにくいという。

 大阪市内で長く料理教室を主宰する、上級食育指導士の播磨理江さん(54)は、効率的に鉄分を取るメニューの提案をしている。例えば「春菊とレンコンのハンバーグ」。豚ひき肉にレンコン、春菊などを混ぜて焼き、ソースとしてレモンじょうゆをかける。ビタミンCは鉄の吸収を促すため、ヘム鉄の多い豚肉とビタミンCが多いレンコンはベストな組み合わせだ。春菊にも非ヘム鉄とビタミンCが含まれており、レモンでさらにビタミンCを加える。

 「肉や魚と野菜をバランスよく食べるのが体に良い食事の原則。もちろん鉄分不足も解消されます」と播磨さんは話している。

以上ここまで引用。

https://www.sankei.com/life/news/171101/lif1711010012-n1.html
https://www.sankei.com/life/news/171101/lif1711010012-n1.html

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