最後のゼミはDVD『いのちの種を抱きしめて』

2019年度の大学講義終了しました😁
ゼミの最終回は、外部講師2人というスペシャルな会。
ヴァンダナ・シヴァさんのDVD『いのちの種を抱きしめて』をテーマに
ブータンの農業や環境の研究者 Mai Kobayashi さんと、インドの民間医療の研究者 Sachi Matsuoka さんを交えての
ディスカッション。
スペシャルなゲスト講師さんお二人で、
私自身がものすごく勉強になりました😊

学生さんの質問で、なかなかか解決しなかった
「農業の効率向上は悪なのか」というテーマ。
たしかに農業の機械化で、助けられた農家さん、
おじいちゃんやおばあちゃんも多いよね。

そこでマイ先生に教えてもらった
「外部性」という言葉。
ある範囲では「効率アップ」だけど、
その外部では大変な負担が強いられている。
具体的には、機械化は農家さんにとって効率アップだけど、
機械を作るため、動かすための環境や経済的負担はどうだろう。
機械を作るための環境負荷、石油を掘り出し、燃焼させることの環境負荷、ほかにもたくさんあるよね。

視野の広げること、狭さを認識すること、良い機会になりました🍀

また遺伝子組み換え食品は本当に悪いか?という問題。
「人に悪い影響があるという研究結果があるんですか?」という学生さん。
「研究結果・・・・知らないな・・・。」
と、それになかなかうまく答えられませんでした。

それに対して「確かに研究されていないし、結果が出るまでに
何十年もかかる。でも遺伝子組み替え食品=農薬散布だから
それはやっぱり良くないよね」と。
なるほどです。

そこで感じたのだけど、
研究結果に依拠する考え方も、なんだか違和感を持ってしまう。
研究結果より自分の感覚に従ってもいいんじゃないかなぁと。
ってなことを問いかけておきました。

大学講義でも、一対大勢の講義がほとんど。
そんな中でのディスカッション中心のゼミは、
今の大学生が経験できる、数少ない「大学生らしい講義」だと思っています。(ゼミ生もそう言っていた)

大学講義期間もこれでひと段落。
これで心置きなく、自分の好きな勉強します