●雑草は誰が刈る?
山暮らし、田舎暮らしの夏、何が大変って、
雑草の勢いに驚かされます。
とくに、我が家に来る道のりの、坂道の両側。
アルファルトではないところは
春はシャガなどが美しいですが、
夏になると雑草の勢いがすごい。
放っておくと、あっという間に膝あたりまで草が伸びていて、
道路を侵食してきます。
街に雑草が生えると、
市町村などから委託された業者さんが、
刈り取り作業にあたっています。
しかし田舎ではそうもいきません。
道の雑草刈りは住民の仕事。
頼る人、機関はなく、自分たちでやらないといけないお仕事です。
●雑草刈りは重労働
あっというまに腰の高さくらいまで成長する雑草。
住民たちで、刈り取ります。
鎌を使って手が刈る
、、、ということはさすがにありません。
電動の草刈り機を使うのが主流。
機会は160cmくらいの長くて重い機会です。
腰にベルトで固定し、機械の先にはワイヤーまたは金具をつけ、
それを円心に高速で回し、草を刈ります。
これを自由自在にあつかうのはなかなかの力仕事です。
ちなみに重い機械もさることながら、服装も大変。
なぜなら、最低でも長ズボン、できれば長袖着用だから。
草刈機で草を刈ると、
太い茎片や硬い目の葉がピシピシと飛んできます。
時にはワイヤーが地面にあたり、小石などが飛んでくることも。
5メートルくらい離れていても、なにやら小さな破片が飛んできて、
とても危ないのです。
ちなみに大家さんは、小石が飛んで車のフロントガラスに飛び、
ガラスが真っ白に割れてしまった、、、らしい。
だから人によっては、ゴム状のつなぎの作業着を着る人もいます。
真夏、重たい機械を操作しながら、服装は長袖。
不快指数がさらに上がります。
●ある日の草刈り。
我が家の外気温は33度を越え、
坂道を降りると38度くらいはあるのじゃないか。
そんな暑い暑い夏の日。
草を刈りに草むらに入ると、
湿度が高く、体感温度はさらに上がります。
そして雑巾掛けをするように、広場や斜面の草を刈る。
かなり地道な作業です。
炎天下での長時間の体力の要る作業。
重さと暑さで、3−4時間やれば、もうフラフラ。
熱中症と隣り合わせです。
涼しいうちに仕事を済ませれば良いのかもしれませんが、
早朝だと草刈機の音が響くので、
結局日中になります。
滝のように汗をかき、シャワーで水浴びして、
少し仮眠して、また草刈り。
草刈りだけで、ゆうに一日が終わってしまいます。
「今日は草刈りやって1日が終わったわー」と言われようものなら、
去年の私だと
「容量わるい!」と思ったでしょう。
けれども作業を目の当たりにして、それは取り消し。
むしろ、きちんと1日で終われせて、よくやったなぁと思うかも。
ともかく日中症にならなければ、よかったーと安堵します。
●田舎のルール
さて草刈り中のキョウちゃん。
私たちの家のかなり下の方まで草刈りをしています。
どこまでやるの?
ここは別の家の裏だよ、その家の人がやればいいんじゃない??
と、尋ねる私。
でもそうではない。田舎(?)の草刈りにはルールがあるようです。
それは何か。
答えはその場所の上に住むの住民が草を刈るというルール。
そんなルールがあること、私は知りませんでした。
大家さんに「暑いね〜」と立ち話をしながら、
せっせと下の道路まで、草を刈るキョウちゃんでした。
●街では気がつけなかったこと
夏に雑草がはびこるのは当たり前。
けれども、街に住んでいる時は、
そういう場面に遭遇はしなかった。
なぜなら、街のほとんどはアルファルトで草は生えない。
たとえ下手としても、業者さんなどだれかがやってくれる。
だから雑草を刈る大変さなんて、全く知りませんでした。
山で暮らすと、雑草一つが自分たちの仕事。
楽ではないし、もちろん一気に仕事が増えるんだけれど、
この仕事の多さ、仕事で季節をかんじたりすることが、
山暮らし、田舎暮らしの醍醐味かなぁと思います。
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