感謝以外、ありません(カサブランカ2日目(7) 8/30)

荷物を抱えて猛ダッシュ。

空港に入るために荷物検査を終えて、空港に入る。
ここは空港に入るのにも荷物検査が必要。
「お願いーー前の人ーー早くしてーー!」って
心の中で叫んでいたのはいうまでもなく。

ターミナル1に走り、リスボン行きのゲートにいく。
しかしゲートには誰もいない。
「あーーー、お願いーーー、どうしたらいいのーー?!」と
心の中で叫んでいたら、
係りの女性が声をかけてくれて「リスボン?」と。

「イエス!!!」というと、その女性はその場を立ち去ろうとしていた女性を呼び戻してくれた。
めんどくさそうにもうチェックインは終わっているといわれたが、
「電車が遅れたの、今日中にどうしてもいかなきゃいけない!」と懇願。
オンラインチケットならいいよと言われて、
「イエス!」という。オンラインチケットならいいもんなんだ、ヘェと。

そしてカウンターに戻ってくれた。
もう、本当に本当にありがとう!!

まずは第一関門クリア。荷物は1つまでだから預けて、と言われた(みたい)。
だが、よく聞こえなかったし、ノーと言い張る。というか、イエスと言えなかった。
もし出国審査が遅れて飛行機に乗り遅れたら、荷物と体が別々になってしまう。
それは最大の悲劇…。
「もう知らないよ…わかったよ…」
なんとかゴリ押しで出国ゲートへ。
「2階に走って」とお姉さんに言われるもその場所もわからなくて、みんなに聞きながら。
ゲートに入るとき、
「荷物は1つまでなんだけど」と警備員に呼び戻される。
あーこのことかと思いつつ
「急いでいるの、ごめんなさい。わからなかったの。許してもらったの」と主張。
だいぶ怖かったけれど、ここで戻されたら一巻の終わり。
必死の懇願で
「仕方ないね」と通してくれた。
そして入国審査の時間のかかることかかること。
全然前に進まない。
まずいなぁーっと思っていたら、後ろから
「急いでいるので先に行くせてください!」
と主張してどんどん進む同い年くらいのの女性が。
チャンス!!とお友だちのふりをしてあとをついていく。
「私もー!ごめんなさい!ありがとう!」と。
「途中で順番抜かしだよ!」ときつそうな女性に止められるものの流石の語学力。
「電車が遅れたの、前にいかせて!」と交渉。プリプリしながら
「仕方ないわね」と。
私もそれについてありがとう!と前に進む。
審査の窓口について、けれどもなかなか前に進まない。
彼女に「あなたもリスボン?」ときくと、
「違うけどあなたは何分?10分?ちょっと聞いてみる!」
とチケットをもって警備の人に。警備の人がロープをあげてくれて、
5組ほどを抜かしてなかにいれてくれた。

入国審査の英会話はいつも本当に緊張する。
これについてもその彼女が
「後ろの女性も急いでいるから、通してあげて!」
ってお願いしてくれた。
あーーもう、本当にありがとうございます!!
審査員さんは、すぐにスタンプをおして、wait.. と。
時間調整をしてくれたみたいですぐに通してくれた。

次に荷物のチェック靴を脱がないといけなくて、ここでもまたされる。
けれどもおじさんが先に行っていいよと前を通してくれる。
その時、助けてくれた女の子ともう一度話す。
もう大丈夫だよ、心配しないで。はじめての旅行なの?と。
そしてゲートを通り、なんとか搭乗口に到着。
着けた…。よかった…。

もう泣きそうで本当に怖かった。
次から次へと助けてくれて、みんなが優しくしてくれた。
そしてみんなに、大丈夫、心配しないでって言われた。
これも神様のメッセージ?
大丈夫ってこと?

ともかく。
見ず知らずの私を助けてくれた
みなさんの優しい気持ちに心から心から感謝してます。
空に向かって
「アリガトウゴザイマスーーーー!!」と叫びたいです。

優しくしてくれた人、これから私にやさしくしてくれる人、
私が気がつかなかっただけで優しくしてくれた人、
皆様のために、皆様の幸せを全身全霊でお祈りしたいと思った。

そしてありがたいなぁ、嬉しいなと思ったら、全身で感謝をしめそうと思った。

本当にこんな冒険すると思わなかった。
帰国して
「閉まったゲート、こじ開けた話、初めてきたわ」
と言われたけれど。
もうそれどころではなく。
感謝以外の何ものでもありません。

ありがとう!モロッコ!