大丈夫!!安心して^^(カサブランカ2日目(6) 8/30)

ホテルを後に、カサポート駅に行く。
あと10分早かったら1本前の電車に乗れたんだけど、少し遅かった。
(これを後でめちゃくちゃ悔やむことになるとは…)

というわけで、予定通りの電車に乗るために電車到着まで40分待機。
日記を書きつつ、ホームでゆっくりする。

電車の揺れが心地よい。
この光景、目に焼き付けとこうと、
うとうとしつつ、カサブランカの余韻に浸っていたのもつかの間。

…空港にむかう電車が止まった。
信号の都合かなと思ったけれど、それでも全然動かない。

15分経ち、30分経ち。電車の中がざわざわする。
停車している隣にも別の電車が停止した。
(あとでわかったけれど、この電車に乗っていて、飛行機に乗り遅れそうになっている人もたくさんいた)

空港にはフライトの2時間15分前に到着する予定の電車。
30分くらいなだまだしも、このまま動かなかったらどうしようと…。

何が起きているかもわからず、社内放送もない。
何人かが車掌室まで行って事情を聞く。
けれどもわからないみたい。
事故か、故障かもわからず、
(考えてみると、そんなことがわかったところで問題は解決しない)。
近くの女性に聞くと、わからないという。

不安で不安でたまらず、立ったり座ったり。

車窓をみて気分を落ち着かせようとしたり。

もしかするともしかすると飛行機には乗れないかもしれない。
カサブランカの空港で一晩を明かすことになるかもしれない。
初めての海外旅行で…。
覚悟を決めつつ、そんなことは起こらない…と言い聞かせつつ。

でもすべては神様が準備してくださった経験だから、
受け入れようと心を落ち着かせる。

不安がっていたら、声をかけてくれた青年がいた。
(よっぽど泣きそうな顔をしていたんだろう)

アラブ語でも英語でもない言葉をわーっと話しかけてくれて、何がなんだかわからなくて。
「私、日本人なんで、英語でお願いします」というと、
「中国人だとおもったよ、ごめんね!」と英語でゆっくり話してくれた。
「あと5分で発車する(らしい)、飛行機には間に合うよ、大丈夫だよ」と。
この男性がいなければ、私は不安でもっと胸が押し潰されていたと思う。
けれども15分経っても発車せず。やっと動き出したと思ったらもう一度来てくれた。
「大丈夫だよ、ぼくも16時半発車だから。」
「私は16時10分で…。でもきっと大丈夫だよね」

1時間半も遅れて空港に到着。
お礼を言いたかったけれど、空港のホームはごった返していて、私は一人でダッシュした。

1時間半も立ち往生をした、あのモロッコの土色の草原の景色。
あの景色、美しかったけれど、不安だったなぁー。
私はもうもう、絶対にあの渇いた草原の光景を忘れないと思う。