一日中、ムカムカが続くつわり。
そのしんどさを解消してくれてたのは、
お酢と梅(妊娠2ヶ月:つわり解消レシピ)
そして着物でした。
「吐き気がするときに着物を着たら、もっとしんどくなるんじゃないの?」
そう思われ\nることが多いですが、実は逆。
体を優しく包み込む着物は、
体調不良に苦しむ女性の体を優しく守ってくれました。
(美容室とかで普段着物を着慣れていない人に着付けてもらうと、
しんどくなる可能性大ですが…)
なぜ着物がつわりの味方なのか?
私のつわり生活を振り返りつつ、書いてみます。
<衣文抜きで吐き気が楽に>
つわりといえば、吐き気。
胸元が常にムカムカします。
それまで私は、首にはいつもストールを巻いて
喉を冷やさないようにしていたのですが、
吐き気がひどくなってからは
首元が暖かいと逆に吐き気が増えるので、
ストールはつけず、
首元の風通しを良くしていました。
そこでふとした時に着物を着たわけですが、
衣紋を深めに抜く、
つまりうなじの部分をしっかり広げて着物を着ると
ほどよく首元が冷やされ、
吐き気は少し軽減しました。
こう言っちゃなんですが、
深めに抜いた衣紋は、艶っぽさをイメージするものでした。
それは実は吐き気解消になるというのは、驚きでした。
<身八つ口で火照りを解消>
女性の着物と男性の着物。
構造にいくつか違いがあるのですが、
その一つが身八つ口の有無。
身八つ口とは脇の下の隙間で、
男性の着物は全て縫ってあるので身八つ口の隙間がありませんが、
女性のは縫わない部分が残っているので、
身八つ口という隙間ができています。
なぜ女性にだけ身八つ口があるのか。
ネットで検索すると艶めかしいことが書いてあるのですが、
私の経験をふまえるとそれはマユツバ。
女性の体調を良くするために、身八つ口が開いているのだと思います。
首元をほどよく冷やしてくれる衣紋抜きに共通するのですが、
つわりの時はなんだか体が火照っていました。
特に、首元、胸元だけが、モヤモヤと火照っています。
そこで重宝するのが、身八つ口の通気性。
やさしく風が抜けるので、火照った体には気持ちいい。
風邪で発熱すると、脇を冷やした経験がある方もいらしゃるかと思います。
汗ばんだ脇が程よく冷やされて、
上半身の体の火照りが穏やかに軽減されていきました。
<帯で腰回りをあたたかく>
衣紋と身八つ口で体の火照りはとるものの、
基本的に妊婦は体を冷やしてはいけません。
妊娠して(する前から!?)
女性は体を冷やすな
女性は体を冷やすな
女性は体を冷やすな
と耳にタコができるくらい言われてきましたが、
妊娠したら一層冷やしてはいけません。
腹帯を巻いて、腰元をともかく温めます。
けれども着物は帯があるので、常に腰元は暖かい。
背中側の腎臓辺りが常にポカポカしています。
帯があるので、腹帯は必要なし。
美しい帯で腰を温めてくれます。
そして着物は足首まであるので、ロングスカートを履いているみたい。
下半身全体をあたためてくれます。
美しいと思ってた着物の作りが、
実は妊娠中の女性の体を守るものだったことには驚き。
着物の実用性に目から鱗でした。
こうしてつわり対策も兼ねて、外出時も家の中でも、
着物を着る日が増えていきました。
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