仕事の調整②ー出産予定日前後の仕事ー

<増やした仕事>
妊娠が分かってからは、基本的に仕事は減らす方向性でした。
けれども例外もあり、7月と9月の学会発表は、
妊娠が分かった後に新しく入れた仕事です。

5月、別の大学の先生から発表の依頼がありました。
その時、つわりの真っ最中。学会発表は体力も精神力も使うし、
お受けして良いものかを迷いました。
けれども初めて学会側から「研究成果を発表してほしい」と依頼されたのが嬉しかったことと、
出産後、仕事のペースが落ちることを考えて今のうちに業績を出したかったこともあり、
お仕事を受けることを選びました。

本当に今、自分にとってすべき仕事かを考えて、
「この仕事ならやりたい」と前向きに決められたことがよかったかと思います。結果、仕事は全て上手くいきましたし、出産後の慌ただしさを考えると、
妊娠中の一人身の時に仕事を進めておいて、
正解だったなと思います。

<出産前後の仕事>
産休を取らなかったB大学。
12月6日が出産予定日ですが、その前後も講義があります。
おおよそ7ヶ月目頃から産休に入るのが一般的ですが、
私は臨月も働きたいと思っていました。
その理由は、仕事が好きだからという単純なものではありません。
ちょうどニュージーランドのアーダーン首相が在任中に産休を取って
出産と仕事を両立させたことがニュースにもなっていました。
私は、妊婦の今しかできない仕事があると思い、
私なりの社会的メッセージ、学生への問いかけを含んだものでした。
(またこれについても詳しく書きたい)

ただ、産後は徹底して安静にしたかったので、
出産予定日の1週間と、出産後1ヶ月を休講にするために
調整をしました。

結果、休講数は4回。
4回分は11月10日(土)の補講日に、
半日(6時間)の課外授業を行いました。
課外授業は、京都の街の歴史探訪。
市内の歴史的なポイントを6時間かけて歩きました。

臨月で6時間も歩くことに若干の不安はありましたが、
健脚には自信がありましたし、11月の臨月になってからは、
助産師さんから「いくらでも歩いて」と言われていたので、
いい機会だわと6時間立ちっぱなし、歩きっぱなし。
足は疲れましたが、
お腹も張らず、翌日になっても大した疲れもでず、
我ながら元気な妊婦だと感心しました。

ラッキーだったのは冬休みが重なったこと。
出産後、まだまだ外出を控えたかった時と重なり、
2回分を休講せずにすみました。
赤ちゃんってベストなタイミングで宿ってくれるのねと、
しみじみ感じました。

そして1月10日には助産師さんと相談し、
座って話す時間を増やして、教壇に戻りました。
とはいえ、1月は3回出勤すれば春休みだったので、
これくらいは大丈夫と判断しました。

<パートナーの協力体制>
ただし新生児ということで授乳の頻度も多く、
何時間もお家でパートナーと留守番してもらうことはできませんでした。
それに私もまだ気楽に動くことができなかったので、
パートナーに協力を要請しました。

具体的には、
パートナーに大学まで車で送ってもらい、
講義前、ギリギリまで授乳。
講義中は大学周辺をドライブをしていてもらい、
講義が終わるとすぐに車の中で授乳。
パートナーの時間があってこその連携プレイだと思います。

<それぞれの働き方>
フリーランスこそ工夫次第でどんな風にでも働ける。
ただし無理は禁物なので、適切な知識を得て、事前の準備をした上で。

妊娠の公表は安定期に入ってから、
とか
妊娠7ヶ月になったら産休を、
というのが一般的だろうけれど、
体調や家庭環境もそれぞれだし、人それぞれで働けることこそが
いいのじゃないかと思う。

私の場合、パートナーも比較的自由で、主夫度が高くて、
私の方が外で働くことに興味がある。
私の実家も近くて、喜んで孫を見ていてくれる。
パートナーの実家も私の勤務先に近いし、孫に会えるのを楽しみにしてくれている。

みんなが同じように働くのではなく、
それぞれにあった働き方があってもいいのじゃないかと思う。
と、私のスケジュール調整を紹介してみました^^