ホームのおっちゃんの大失敗(ウィーン2日目(5) 9/5)

ウィーンの滞在時間は本当に短い。
モロッコと同じく1泊だけだから、本当にバタバタ。
モロッコとの違いは、出国。
モロッコは飛行機だったから出国の3時間前から
移動に向けての準備をしなければいけなかったけれど、
ウィーンは違う。
国境を越えるのは電車だから、割とギリギリまで街で遊べる。

プラハへの移動は電車で3時間ほど。
電車のチケットは事前にネットで予約。
日本語のサイトからだと1万円越えるんだけど、
チェコ鉄道CDのサイトだと3000円くらいで予約できます。

ウィーンの駅のホームは切符売り場はあるけれど改札がなくって、
若干オロオロ。
電車の行き先を示す表示を照らし合わせながら、
出発ホームの9番ホームに到着しました。

「多分ここであっているよね…でも確認して損はない」と
太っちょの駅員さんにチケットを見せて確認しました。
「ここであっているよー」とのこと。その日も私は着物だったのですが、
「それ、ユカタじゃなくてキモノでしょ?」って話しかけてくる。
なんでそんな細かいこと、知っているのー!?と聞くと
「僕は色々と知っている。東海道とか。この前は三重に行ったよ」と。
おっちゃんは、大の忍者好きで、殺陣を日本で勉強したらしい!
おっちゃんから発せられる日本語が、「服部半蔵」とか「間合い」とかで
めちゃくちゃコア。

「紋」が好きらしく、各大名の紋を教えてくれました^^!
なんだか盛り上がってしまって、おっちゃんが勉強したYouTubeの
殺陣の動画などを見て、ワーワーと盛り上がってると…。
ふと時計を見ると、電車の出発時刻の1ー2分前なのにもかかわらず、
9番ホームに電車が来ていない。
おっちゃんに「あれ?なんで電車きてないの?」って尋ねたら
サーっと我に返って
「しまった、10番ホームに移動していた…!走って!!」
とホームを大激走…。
荷物を抱えた太っちょのおっちゃんと、着物姿の日本人が、ホームを大爆走…。
結局、本当にギリギリのギリギリで、手が届きそう…というところで、
電車が発車してしまいました。

どうしようーー!?!?と焦る私。
おっちゃんは「変更があったらアラームがなるんだけど、YouTubeに繋いでいたから
ならなかったんだーー本当にごめん!僕のせいだ!!」と平謝り。
二人で、若干パニックになったけれど、別に電車が1本遅れるだけだし大した問題ではないなぁと。
「旅にはトラブルがつきものだし^^! 気にしないでー!」と私がおっちゃんを慰める^^;
駅ですれ違う何人もの同僚さんに「僕がミスしたんだー!」と連発するおっちゃん。
呆れ顔でうなづく同僚さん。この人、しょっちゅうこうなのかなーでもきっとイイ人なんだなぁ^^;
逆に私が恐縮だよ。
おっちゃんに電車の席を取り直してもらい(もちろん無料!)、1時間半、駅のホームで風に
当たりながら、日記を書きつつゆっくりぼんやり過ごしました。

1時間20分ほど経ち、そろそろかなーっと思っていたら、おっちゃんが迎えにきてくれた。
荷物を持ってくれて、今度はしっかり電車に乗る。
指定席の場所まで教えてくれた。
そしておっちゃんとさよならしました

クールにみえて、興に入るとそうとうマイペース、オチャメになるウィーンの人たち。
ウィーンの方々の日本への興味とマイペースさに触れた24時間になりました。