プラハの車窓から(プラハ1日目(1) 9/5)

オーストリアからチェコへ電車で移動する。
国境はどこかわからないけれど、
プラハに入ると、なんとなく家または町が増えたような気がした。
田舎町であるがゆえか、町がすごく整っていて美しい。
例えば屋根の色はほぼオレンジ色。
そして時々可愛らしいタイルの装飾。
なんとなくリスボンに似ていた。

一旦は村になっても、やがて家々が減り、森になる。
木々はたくさんで、幾度となく川が流れているけれど、
日本の山々とはなにか違う。
これは写真では分からなかったこと。でも確かに違う。
しばらく考えて見ました。

結論。その違いは、光線だと思う。
日本の山々は、黄みがかっている。
対するこちらヨーロッパは、銀色にみえる。だから、混ざり気のない緑色になる。
ちょっとシルバー味のする、緑。
日本のようなふわふわと盛り上がるように緑色ではなく。
すっと貫いたような色。
空も水も、畑も万事がそれだから、なにかクールな印象。

これが私が見たヨーロッパの山々の風景。

さて、車窓がいよいよ変わってきた。
旅のスタートの6日前は、カサブランカの
あの砂っ気がきつく大地の力が強く感じられるような風景。
草木も乾いている感じ。

その次はリスボン。シントラの山はスケールが大きく、
濃い緑色で、海がよく似合った。
そしてウィーン。森はそんなに見ることができなかったけれど、
すぐそばには畑が広がり、牧歌的な風景を見せてくれた。

そしてプラハ。いよいよ空気も冷たくなってきた。着物では
ひんやりしすぎるからスカーフが必要。
そして明後日にはヘルシンキ。
どんどん森が深まっていく。